物語ははじまる Legendary Tales(Rhapsody Of Fire)
イタリアのシンフォニックメタル、Rhapsody Of Fireのデヴュー作。
前はバンド名が単にRhapsodyだったのが、版権の問題からRhapsody Of Fireに改名したバンドです。俺は10何年も前にこのアルバム買ったので写真のバンド名表記はRhapsodyになっております。
…ジャケットダサいとか言わない。分かってんだから(笑)。
このバンド、のっけからやらかしてくれてます。何がって、歌詞の内容は剣と魔法と愛と勇気と暗黒と…ドラクエかファイナルファンタジーかウィザードリィかって感じのRPGの世界です。
さらにやらかしてくれたことには、全編が指輪物語的な壮大な一大絵巻をなしており、アルバム一枚で完結しません。アルバムはあくまで「そのうちの1楽章」扱い。
その絵巻のタイトルは、Emerald Sword SAGA。エメラルドの剣の物語です。
このサーガの完結にアルバム5枚も使いやがって、感動するやらうれしいやらお腹いっぱいやら、リアルタイム時は本当にこの物語終わるまでコイツら解散しないんだろーなとか。。。
さて、内容に参りましょう。
色々書きましたが、楽曲の良さは本物です。ストリングス、バックコーラス部隊を大々的に導入して、シンフォニー+メタルを存分に聴かせてくれます。
ライブではこんな分厚いバックコーラス、どうやって再現するんだろうと思っていたら、観客がブッ細工な泣き顔さらして大合唱して代わりをつとめます。←その一人
Emerald Sword SAGA第1楽章となる本作は、比較的コンパクトな楽曲がまとまってます。
イタリアン特有のクサいメロディ、ファビオの絶対裏声を使わないオペラティックなヴォーカル、ルカ・トゥリッリのスウィープによるギターソロ、アレックス・スタロポリのピロピロキーボード(笑)と、全部かっちりハマってます。
曲の中間部でドラムやギターといった基本楽器を全部ブレイクさせてストリングスやクワイア持ってくる手法って、このバンドが開発したんじゃないですかね。
勇壮勇壮また勇壮。北の勇者は進むよ万難を排して!的な。
このバンド、大体アルバム1曲目を導入のイントロ(メタルはそのパターン多いんだけど)、2曲目にその楽章のメインテーマの曲を持ってくるのですが、そのつなぎが絶妙なんですよ。
このバンド好きな人で、各アルバムの2曲目を嫌いな人なんていないんじゃないかなあ。
とりあえず聴いてみましょう。オペラ・クラシック好きな友人に昔聴かせたところ、シンフォニックに限りメタラーに洗脳することに成功いたしました(笑)
ココからマジで壮大な物語が始まります。主人公である北の勇者(Nordic Warrior)の登場となる曲、Ira Tenax~Warrior Of Ice
Rhapsody - ira tenax + warrior of ice - YouTube
最近聴きなおしているうえ、このバンドは1つのサーガをまとめて書いた方がいいと思いますので、しばらく「重金属的なアレ」のカテゴリはRhapsody Of Fireが続くと思います。