重金属とJapanese Public Bath的な

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勉強のやり方まとめ(知識の覚え方の基本)

  知識の覚え方の基本の記事が前記事と合わせて二つになりましたが、具体的に勉強に入ります。

 本を読んで知識を覚えていくわけですが、問題集と基本となるテキスト、教科書の併用の話は長くなるので別記事で書くとして、問題を解く上での基礎体力、知識を頭に入れるインプットの方法に絞って書きます。

 

 インプットの手順は、

 ①頭の中に整理棚をつくって、そこに

 ②実際に知識を入れていく

 という手順になります。

①頭の中に整理棚を作る

 いきなり例からで申し訳ありませんが、俺が大学受験で予備校の日本史の授業を取った時、まず最初にやらされたことが、「歴代中国王朝名、歴代天皇名、歴代征夷大将軍名、歴代内閣総理大臣名の丸暗記」でした。

 日本史は中国との関わりが大きいので、歴代中国王朝名は覚えて日本が何時代の時、中国が何時代だったか意識しながら勉強しろ、歴代天皇名、歴代征夷大将軍名などは、誰の時に何があったかを覚えていくために最初に暗記しろ、と言われました。

 中国王朝名の覚え方なんて未だに全部覚えてますよ。

 殷、周、春秋、戦国、秦、前漢、新、後漢、三国、晋、南北朝、隋、唐、五代、宋、元、明、清、中華民国中華人民共和国

 の順番なんですが、これを「アルプス一万尺」の替え歌で覚えさせられるんです。

 「いんしゅうしゅんじゅうせんごくしーん、ぜんかんしんごーかん、さんごくしんなんぼくちょーお、ずいとうごだい♪ そうげんみんしんちゅうかーみんこく ちゅうかーじんみんきょうわこくー♪」

 みたいな(笑)。更に1回目は通常テンポ、2回目は倍のテンポで歌うというのを授業の最初と最後に必ずやる先生でした(笑)。余談が面白かったので、必要な部分はちゃんと授業聞いてましたね。

 まずフレームワークを作ってからそこに知識をはめ込んでいくっていう方法は非常に有効です。

 でも、わざわざ替え歌作ってくれるような親切な先生はそんなにいませんから、ここは本の目次を活用しましょう。

 本を読むときはまず最初に目次を読みます。目次は単なる索引ではありません。

 「この本にはこういうことがこういう順番で書いてます」

 っていう、本の名刺みたいなもんです。

 目次を丸覚えするでもいいし、縮小コピーしてしおりがわりに挟んでおくって方法でもいいでしょう。頭の中に整理棚を作るためには目次を覚えます。わからないことばはとりあえず暗記、もしくは縮小コピーした目次を見返す、という方法で構いません。

 

②実際に知識を入れていく

 質問です。簡単な例で英単語を10日で300語覚えるとして、以下の二つの勉強方法のうち、効果が高いものはどっちでしょう。1日当たりかけていい時間は30分で変わらないものとします。

 ①1日30語ずつ、小石を積み上げるようにじっくりやっていく積み上げ方式

 ②1日あたり300語全範囲、ぱらぱらと適当に薄く壁を塗っていくようにやって10日同じ範囲をやる塗り壁方式

 答えはダントツで②なんです。真面目な、本当に真面目な、中学生に例えるとクラスの上の下位の成績の特に女の子が取る方法が①ですが、これだと初日に1回やった語は残りの9日間見ないということになりますので、勉強の回数が1回しかありません。最後の方に行ったら最初の方を忘れてます。

 このカテゴリの最初に、「1回で覚えられると思わないこと」と言いましたが、こういうことです。

 知識を覚える上での原則は、

1日あたりにやる量を多くとって、何回も繰り返す。ただし、1回あたりの精度は低くていいし、わからなくても先に進んでいい」

 前のことがわからないと先に進んではいけない、という固定観念は捨ててください。後のことを知らないと最初のことがわからない勉強分野なんて山のようにあります。先に進むこと、とにかく1日でも早く全部の範囲を一度目を通すことを重視しましょう。

 ここでもうひとつ、勉強をやる上でも勉強以外の読書をする上でも知っておいた方がいい法則があります。

 「1回読んだものは2回目は1回目より速く読める、30回読んだものは1回目の時間の数十分の一で読むことも可能。また、馴染みのある分野、習熟している分野の本は新しい物を買っても速く読める」

 ということです。

 一度騙されたと思って試していただきたいのですが、勉強の本、趣味の本、なんでもいいです。文庫でも新書でもいいです。1回でわかろうとしないで、適当に1日に全ページ、わからなくても先に進む(最初は頭がついていかなくてもいい)ということを10日くらい繰り返してみてください。机に向かわなくてもいいです。俺も寝っ転がって勉強してたりすること結構多いです。

 10日目には内容が大部分わかって、今までの読書スピードよりびっくりするほど早くなっていると思います。

 怪しげな速読法の習得にお金や時間をかける必要はありません。何回も言いますが、

 「最初は覚えようとするのではなく、ただ速く読もうとする。気楽にやって一発で覚えられなくてもくよくよしない」

 これでいいんです。現実的には時間の制約とかもありますので、1日100ページとかに区切って、それを3日程度繰り返したら次の100ページ、最後まで行ったら今度は200ページを1日で、それを3日繰り返したら…とかいう方法でもいいと思います。というかこっちの方が最初は現実的ですね。

 こういう勉強をとっていると、基本テキストは何十回も読むことになるわけですから、読むスピードはどんどん上がって行きます。しまいには読んでるうちに次に何が書かれてあるかもわかるようになります。俺の到達できた最高ペースは、500ページある専門書を大体10から20分で最初から最後まで1回読破、でした。当然100回以上読みましたけど。

 これやると、5分10分の短時間でも大部分の範囲を見返すことができるようになるというメリットがあります。

 単位時間あたりにやれる勉強の量が増えるんで、その日の勉強始めるのが億劫でなくなります。さらに、試験前に知識の見返し、見直しが短時間でできるようになるため、精神的に安定します。

 よろしいでしょうか。知識の入れ方の基本は、

「すべての範囲を、速く、何度も繰り返す」

 これがベストです。

 ちなみに、この方法は俺のオリジナルではありません。後からより詳しく、高度な勉強している時に、中学生の頃はなんであんなに俺短時間の勉強でほぼ全科目満点取れてたのかなーって思ったのですが、それを事細かに、詳しく解説してくれてた本がありました。

 Amazon.co.jp: 速読勉強術 (PHP文庫): 宇都出 雅巳: 本

 細かい知識の入れ方はこの本に書いてあることを程度噛み砕いて、俺がやった通りに書いてます。

 俺勉強法教えたり、講師やったりして飯食ってく気はないので、ノウハウのもとになっている種本がある場合はどんどん公開しますんで、もっと詳しく知りたいと思ったら中古ででも買ってみるといいですね。一応勉強法なるものを偉そうに話す以上、俺の知ってる程度のことで、こういうふうにやれば効果出ますよ、っていうことは書いていきますが、種本がある場合はそれを読むとより詳しく書いてあります。

 

 では、次回は多分年明け、「やらないほうがいい勉強法」についてなぜやらないほうがいいか書きます。

 あしたは銭湯かメタルか、少なくともどっちかを更新したいなー(笑)