外は立派な伝統銭湯、中はテルマエ・ロマエ的な 梅の湯(板橋区役所前)
さっき行ってきた銭湯です。
今日は仕事が16時に終わったのでさっさと帰宅。俺の仕事は勤務時間なんて決まりがなくて、納期までに仕事を上げて、依頼者との打ち合わせなどをしっかりこなしていれば午後から出ようとさっさと帰ろうとどうでもいいんである。
やるべきことが多いので中々早上がりとかは行かず、結局夜まで仕事したり徹夜したりとかも多いですけど、今日みたいな日はこの勤務体系がありがたいのです。
つーわけで帰ってちょっと勉強してから飯食いに行って一日のシメ。常湯である大黒湯かパブリバ八光か要湯かに行こうと思ったのですが、せっかくだから近いのにまだ行ってないとこに行きました。
梅の湯さんは都営三田線板橋区役所前駅から中山道をやや北上した裏通り。
板橋と言えば(板橋区役所周辺だけだけど)、中山道六十九次の第一の宿場町。中々伝統銭湯が多いです。
おお、外見立派立派。お見事。
煙突も高いのが見えたので、これはもしやと思って裏に回ると。。。
やっぱねー。薪置き場がちゃんとありますよ。これは期待できそうな銭湯ですな。部屋から近いのに何で今まで行かなかったんだろう。
さて、中に入る。
………?????
やべー、番台でばーちゃん寝てる。。。。。。。。。
すみませーん、と起きていただく。
「え?…あ?ああ、ごめんごめん460円ね。」
オイオイちゃんと商売しなさいよ。大丈夫かなあ。。。
とはいうものの常連さんもそこそこ入っている模様。中山道沿いの銭湯は基本的に爺さん婆さんの客層が多いです。
皆ちゃんと番台にお金置いてくもんな。寝てても良いんだろうな。良くないけど。
気を取り直して見取り図。シンプルイズベストな伝統型なので今日は脱衣場まで書いちゃいました。
うむう、シンプルだ。きわめてシンプルだ。
浴槽も潔く1槽だけ、ありがたそうな石が詰められた檻から湯が供給されているものの、よくある麦飯石だのガリウム石だののノーガキもない。
ついでにペンキ絵もビジュアルもない。これは近年まれにみる超伝統銭湯、いや、湯屋だ。
イメージ的にはテルマエ・ロマエⅠ序盤に出てくるこの銭湯のペンキ絵をなくしたような。
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これ
多分タイルだけ最近張り替えたんでしょう。清潔感は溢れております。
さて、風呂だ風呂。
温度は41度と完全にまったり温度。でもお客さん7~8人はひっきりなしに出たり入ったりしてるのに、皆洗い含めて20分もいないぞ。下手したら浴槽に入らないで出ていく人もいる。
完全に生活銭湯なのかなあ。そういえばこの辺は風呂なし家賃3万とかの、どくだみ荘的なアパートが今でも散見される地域であります。
ほぼ浴槽一人で独占状態になったのと、20分30分入りつづけられるようなぬる湯なので、久しぶりに浴槽内瞑想を行う。
バイブラで胡坐かいて背筋を伸ばして目を閉じる。でも頭の上にタオルが乗っているという中々シュールな図。
いや、俺の事を変な目で見てお客さんが浴槽に入ってこなかったってわけではない…と思います。いやきっとそうです。
無音過ぎると逆に集中できないし、中々銭湯の中での瞑想は良いものなのですよ。←あちこちの禅宗系のお寺でやってる早朝座禅会とかに出るのも好きないよいよ変なヤツ
常連さんの会話が聞こえてきて、あー、ここは常連さんで持ってる銭湯なんだなーとか、たしかにこういうところは子供連れの若夫婦とかは来なさそうだもんなあとかぼんやり思いつつたっぷり30分くらい。
つーわけで浴槽とカラン以外はほとんど何もないに等しいけど、伝統銭湯、薪で沸かした湯、静かに物思いにふけりたいときは良いところでした。たまにはシンプル銭湯も良いな。
梅の湯そばの真言宗文殊院。江戸時代は出世寺と呼ばれていたらしいです。有名になったり役職ついたら面倒くさいことが増えるだけ、サラリーマンじゃないから自分の腕と頭で食っていく商売なので、難しいけど面白い仕事がしたいだけで、出世を考えるとかそういうこととは基本無縁ですが、一応拝んできました。門閉まってたけど(笑)
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