北の勇者の戦い、そして… Dawn Of Victory(Rhapsody Of Fire)
イタリアンシンフォニックメタルのRhapsody of Fireの3rd、かつエメラルド・ソード・サーガ第三楽章。
ジャケ絵の感想ですが、当時(14年くらい前)の初見時の感想を思い出しながら書いてみると…ようやくアルバムジャケットが少し見られるようになってきたかな(笑)?
それでもメタルでない音楽からの客観的な視点で見れば「ナニコレ」って言われても仕方ないジャケットではありますが…(笑)。メタルはこれくらいでも全然通じるんです。
前作、Symphony Of Enchanted Landsで、エメラルドの剣を手にした主人公、北の勇者が、いよいよ暗黒王アクロンの軍勢と対峙します。
まずは親友のアルワルドが防衛隊を率いて守る神聖都市アンセロットが半人半魔の闇の騎士、ダーガーの軍の猛攻を受けている、救援に向かうぞ!というところから第三楽章がスタートします。そしてダーガーを退け、アンセロットを解放するまでが1曲目、イントロのLux Triumphans~3曲目、Triumph My Magic Steelまでの流れ。
この流れは、ちょっと前、結構テレビのBGMで使われてたりしたから、知らない人も聴けば聴いたことあるかなって感じになるか?
(Lux Triumphans +) Dawn of Victory with lyrics - YouTube
しかし、登場人物名はなんとかならんものか。登場人物や地名の固有名詞が出てくるほどのファンタジーってのはメタルでも珍しいんだけど、ダサい(笑)。歌詞の中に固有名詞もでるため、音韻をちゃんと考えて設定してるなーってのは歌詞聴きとりながら曲を聴くとよくわかるんですけど。
エメラルドの剣を持つ北の勇者の力によりアンセロットは解放され、勝利の美酒に酔ったのもつかの間、なんとアルワルドの恋人である王女アイリンが騎士団とともに捕虜になり、アクロンの本拠地に連行されているとの知らせが入ります。
そして、アクロンからの要求はお決まりの
「エメラルドの剣をこちらに引き渡せ、そうすれば捕虜の命は保証しよう」
苦渋の末、北の勇者、アルワルド、そして魔法使いアレシウスの3人のみでアクロンの本拠地へ向かうことに。
あー、このバンド、やってくれました。中のメンバー集合写真の中央に魔法使いアレシウスを配置するという暴挙。こんなことやるバンド、この人ら以外にいませんよメタルの名誉のために(笑)
で結局、王女アイリン以外の捕虜は3人が着いた時には全て惨殺されており、エメラルドの剣は奪われ、北の勇者、アルワルドは捕らえられ拷問を受けることになってしまう。その極めつけは王女アイリンを生贄にし、エメラルドの剣の力を逆用して破壊神の力を蘇らせる儀式を見せ付けられるというもの。
アイリン、アルワルドは死亡し、北の勇者はアルワルドの決死の行動によって何とか捕らえられていた洞窟の地下の川から逃げのびる…という、北斗の拳のケンシロウ対カイオウの初回の戦いばりのストーリーで第三楽章はおしまい。
RPGにはつきものの「悪の勢力が目的を達成してしまう、絶望的な展開」ってやつですねー。
楽曲的には戦闘場面が多いため、ギター、ドラムがこのバンドにしては結構暴れてますね。
曲リスト。
1. Lux Triumphans
5は北の勇者の宿敵となる暗黒騎士ダーガーのテーマソング。しかし、この歌詞の中にエメラルド・ソード・サーガの結末につながる伏線が張られておりました。それは最終章まで待て!
ふー、ながかった。