歌姫様の魅力が3倍増し The Unforgiving(Within Temptation)
オランダの女性ヴォーカルのシンフォニック・ゴシックメタル、Within Temptationの…何作目だったか…。忘れた(笑)。
てゆーのも、これ以前のこの人たちの作品、曲単位では好きなものがあったんですが、ヴォーカリストのシャロン・デン・アデルの歌い方が好きではなかったのです。
声楽ってわけじゃないのにやたらと声を引いた歌い方するので、どうもなじめず。
さらに曲もどうもパッとしないあか抜けない曲ばっかりで。男が歌ってるならあか抜けないのもメタルの魅力の一つだけど、ヴォーカリストの声はあか抜けた曲を求めているのに、曲があか抜けないミスマッチがひどく。
せいぜいこの曲位しか聴いてませんでした。これってメタルじゃないでしょっていうような幻想的バラード、Memories。
Within Temptation - Memories - YouTube
でも、このアルバムからは違いまっせ、お客さん。
曲作りの方向性をそれまでの鬱病的なゴシックから路線変更、シンフォニックメタルにして一気にあか抜け、更にシャロン・デン・アデル姫様も歌い方を変更、声を前に押し出して力強く歌うようになりました。
力強くって言っても、いわゆるしゃがれ声のハスキー・ボイスの持ち主ではなく、エンジェル・ヴォイスと異名をとるほどの澄んだ透明感のある声の持ち主なので、安心して聴ける万人向けのスタイルになりました。
さて、曲自体はメロスピ系の曲からバラードまでそろっているのですが、なんといっても哀愁漂う泣きメロ。勇壮なんだけどどっか哀愁の漂うヨーロピアンメタルスタイルの王道的なアルバムです。テンポは男性ヴォーカルのバンド群に比べるとゆったりめですが、安心して聴けるでしょう。
でも、日本盤のボーナス・トラックである13.I Don't Wannaの仕上がりが一番俺の琴線に触れるのはどういうわけか。
Within Temptation~ I Don't Wanna (lyrics) - YouTube
テンポ自体はミッドテンポですが、メロディラインが完全にドツボ。これ、来日したらライブでやってくんないかなあ。。。ボートラだからムリかなあ。