重金属とJapanese Public Bath的な

へヴィメタルレビューと銭湯めぐりレポ。たまに街歩き感想も書くかも。更新は不定期です。

女性メタルヴォーカリストはヴィジュアルじゃねー To Hell And Back(Sinergy)

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 女性ヴォーカリスト、キンバリー・ゴス率いるSinergyの2nd。

 この女性ヴォーカリストのキンバリー・ゴスって人、かなりの曲者で、フィンランドメロディックデスメタルバンド、Children Of Bodom(チルドレン・オブ・ボドム。以下めんどくさいのでチルボ)のファンかつ、Therionのバックシンガー兼キーボーディストだったのに、あれよあれよという間にチルボのギタリスト、アレキシ・ライホのハートを射止め、Sinergyとしてデヴュー、のちにアレキシと結婚してしまふ(現在は離婚)といふかなりバイタリティに溢れた女性デスメタル

 このSinergyって、バンドメンバーにかなり恵まれてまして、チルボのギタリスト、アレキシ・ライホは中核メンバーとして参加。ツインギターの片割れにはIn Flamesのイエスパー・ストロムブラード、ベースにはNightwishのマルコ・ヒエタラ、ドラムにはTo Die Forのトミー・リールマンといふ、まー北欧メタルが好きな人からすればそうそうたる顔ぶれでした。

 キンバリー・ゴスってこんな人。

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 いやー、アレですね。ヴィジュアルはアレで察してください的なアレな人。

 でもね、女は顔でもスタイルでもねーのよ。良いに越したことはないけど、彼女ヴォーカリストだもん。

 歌に説得力のない美人と、歌に説得力のあるアレな人なら、俺は後者を取る!別に結婚するわけでもねーし。結婚するとしても顔で選ぶ気はねーしなー。

 彼女の歌い方は、本当にストレートにパワーをぶつけるタイプ。パワフルだけど、ヴィジュアルから想像できないくらい意外と綺麗な声をしております。歌の説得力はあるし、曲のキーがおしなべて高い分、ライブではちょっと厳しそうだったけど、それでも体格を生かした激しいパフォーマンス(?)で乗り切っております。

 日本の凡百なヴィジュアル系バンドの男性ヴォーカリストも見習ってほしいっすね。俺男のクセに変なアクセントしたりくねくねしながら歌うのって好きじゃねーのよ。ラ○クのhy○eとか往復ビンタもんです。

 でも、このSinergyはこのアルバムを含めて3枚のアルバムで解散。現在キンバリー・ゴスはヴォイストレーナーとして活躍されているそうです。これだけ他に自分たちのバンドを持ってるスターを集めちゃったバンドだもん。空中分解しても仕方ねーやね。3枚アルバムを出すまでこれだけのスターの中心となれたキンバリー・ゴスには脱帽です。

 ちなみにほかのアルバムでは、大御所・Iron Maidenの名曲、The Number Of The Beastのカバーもやってます。そのうち書きます。

1. The Bitch Is Back
2. Midnight Madness
3. Lead Us to War
4. Laid to Rest
5. Gallowmere
6. Return to the Fourth World
7. Last Escape
8. Wake Up in Hell
9. Hanging on the Telephone

 この中で俺が最も好きなのはトラック5のGallowmere。コレなんて読むのか分かんなかった。歌詞にもないし。ギャロウミアって歌詞カードには書いてあるけど?違う、ガロメアと読むそーです。あちゃらのネットゲームのタイトルをそのまんま引っ張ってきたんだと。

 ちなみに洋楽の歌詞カードの和訳は、メタルに限らずビートルズカーペンターズもアバもビリー・ジョエルエリック・クラプトンも間違いだらけです。自分で意味を取るクセを付けて聴くと中々違う味わいができて面白いですよ。

 


Sinergy - Gallowmere - YouTube