やらないほうがいい勉強法(後編)
やらないほうがいい勉強法の後編です。
このカテゴリ、勉強法って言っても書く事はもう後多分5つ6つの記事で終わります。基本的にほとんどの分野、ほとんどの試験に通じる「かけた時間、払った労力をうまく効果に結びつける方法」を書くだけなら、俺の知ってる範囲ではほんとそんな程度なんです。
勉強法ってのはああ、これは効率的だなってのをひとつ知って、非効率的なものの落とし穴を回避する方法を身につけたら、後は信じてやるのみ、やらなきゃ意味がないものですから勉強法オタクになってもアレですからねー。
あ、あと、勉強で「自分でしかできないことをやって、ほかの余計なことをやらない」の、「自分でしかできないこと」がちょっとわかりにくいって某友人に言われたので、これをちょっとだけ最初に補足します。
勉強に関して自分でしかできないことは、①実際に知識を覚えること、②覚えた知識を取り出せるようにすること、③覚えた知識を使って問題を解く、現実の問題を考えて解決できるようにすること、もしくは作品・プレゼンができるようにすること、この3つだけです。
ということで、ノートを作るなどは市販品で済ませることができたりするので、自分でなくてもできる、つまり「余計なこと」になります(詳しくはひとつ前の記事をご参照)。
さて、本題に戻ります。ひとつ前の記事の続きです。
2、やった方がいいが、勉強の初期段階ではやらないほうがいいもの
これは、勉強をしていく上で基本書・基本テキストは読み、問題集をやったり、試験ではないなら事例集で考えたりするので、その補足としてはやった方がいいが、最初にやるともう凄まじい根性が必要になって挫折する可能性が高いものです。
・単語集・一問一答集等をやる
大学受験の例では、英語なら英単語集、日本史の一問一答集等です。
これらははっきり言えば単純な暗記モノなので、やればやっただけ、しかもすぐに効果に結びつくものなのでわかりやすいっちゃわかりやすいんですが、全部覚えるのって凄まじい根性がいります。挫折しやすいので真正面から取り組まない方がいいと思います。
〈1月4日補足:単語帳・一問一答がなぜきついかって、ストーリーがないからです。テキストなどであれば流れ、ストーリーがありますからそこまできつくありません。俺の言う知識の入れ方は「一回一回は適当でも、速く、何回も、何十回も読んで、最終的には一冊10分とかで読み切ってしまう」が基本ですしね。〉
【ちょっとキツかったぞ、な例】
高校3年9月から始めた大学受験の勉強の時、前に例としてあげた予備校の日本史の先生が、勉強の流れは
①頭の中に整理棚を作る
②歴史なら流れを覚える
(ということで、その先生の書いた日本史の概略を説明した簡単な小説みたいな本が最初のテキストでした。尚、市販されていて読み物としても面白かったりします)
③知識を入れていく
④実際の入試問題を大量にやって出題形式に慣れる
というもので、①、②、④の手順はもう今考えてもパーフェクトに指導してくれたと思うんですが、③の「知識を入れる」というのがクセ者でした。
「山○出版社の一問一答集を全て1ヶ月で丸暗記(笑)」
もちろんやり方は教えてくれましたよ。範囲を決めて、3日間同じ範囲をやって次に行け、最後まで行ったらまた最初に戻って穴を潰せ、と。
でも、これほんとにキツかったと思います。高校入ってから勉強しなくなっちゃったため、高校3年9月で偏差値30台後半、学校の授業なんかまともに聞いてたらもともとが落ちこぼれなんだからわからないし時間もないし間に合わないってことで、高校の授業は全部内職時間にあてましたし、学生ですからほかの英語・国語・数学やっても、無理すれば一日のほとんどすべての時間を勉強にあてられたからできただけ、今同じことやれって言われても絶対できません。
【これは良かったぞ、な例】
一方、同じ予備校の英語の先生は、
「英語はどうせ長文を読んだり、文法問題を解いたりして、その中で数多くの単語に触れます、単語は文章の中で覚えたほうがいいです。単語帳はある程度勉強が進んでから使ってください」
って言って、単語帳の使い方を教えてくれました。
ある程度勉強が進んでから、単語帳を一回バーっと最初から最後まで、知ってる単語と知らない単語に分類する。つってもノートなんかつくりません。単語帳の知ってる単語、単語見て意味が一つでもわかったものは無印で、わからなかったものはバツなり赤マルなりを書いて、印のある単語だけをやるという方法でした。
当たり前ですがこれだとやる量が減るので楽ですね。もっと早く教えてくださいよ。。。そうしたら日本史もこの方法でやったのに(T_T)、とか思いました(笑)
この方法で某難関資格試験の一問一答集も利用してクリアできましたし、英語の勉強は俺いまだにその先生の言っていることだけしかやってません(科目ごとの各論なので省きますけど)ので、単語帳、一問一答集はこれでいいと思います。
(単語帳などの使い方)
勉強がある程度進んだ段階で、知識の確認用、穴を発見して埋めるために使う。
3、勉強方法というよりは精神論だなと思うもの
・常に机に向かって勉強する
勉強はどこでもできる、と意識を変えてください。机に向かうだけのことが負担になったりする人いますから(俺ですけど、笑)。電車の中なら行きだけやる、帰りは寝るでもいいし、喫茶店でやる、なんでもいいです。机に向かってガリ勉ー!の必要は大してありません。
実際に書くときとかは机があれば便利だなー、位でいいと思います。
・静かな環境でしか勉強しない
これは大事です。勉強しているから家族は静かにしてくれ、じゃ自己中心的ですし家族が居る場合、同居人がいる場合関係がギスギスします。違いますね。勉強は自分のためにするんですから褒められるもんでもないわけです。
赤ん坊がいたりして泣き声とかはアレですが、その場合は自分がどっかに行って勉強すればいいんです。
例えば俺はもーコッチの世界(笑)じゃない人には
「じょんがじょんがじょんがじょんが、ぎゅいーん、ぴろぴろぴろぴろ、ギャース!」
にしか聴こえないよーなメタル聴きながら勉強してます。
(実家にいるとき親に言われた擬音語をほぼそのまま書きました、笑)
ここまで極端でなくてもいいですし、環境は自分に快適な環境を作って勉強するのがいいんですが(それが俺の場合たまたまメタル、クラシック聴きながらだっただけ)、普段静かな環境で勉強している人も、たまには町に出たり、うるさいところに行ったりして勉強してみたほうがいいと思います。
試験の場合、
試験会場で隣の人が風邪ひいてて鼻すする音がうるさいかも知れない
やたら筆圧の高い人で書くたびにガツガツガツガツ音がするかも知れない
試験やってる最中に外を救急車とか消防車が走るかも知れない
現役時に受かった大学蹴って一浪して、一浪時に大学受験しに行ったら、試験会場にいた試験官のバイトの大学生が現役時代にその大学の別学科に合格していた高校のクラスメイトで、昼休みにわざわざ自分のところに来て「お前なんで現役の時ここ受けなかった、受けてたらお前のダメな数学ないし余裕で受かってただろー!!あっはっはー!!」とかでっかい声で笑い飛ばされて、午後の試験は周りの受験生に白い目で見られて肩身の狭い思いで受けなければならないかも知れない
などなど、アクシデントはいっぱい考えられるわけですから。
尚、4つ目の例はワタクシの19歳当時の実話です(泣)。
…次回は問題集・事例集の使い方と基本テキストとの連携を書きます…。